atlassian-cli はコミュニティによる独立したオープンソースプロジェクトです。Atlassian と提携・関連しておらず、Atlassian による承認、推奨、後援のいずれも受けておらず、Atlassian が提供する公式 CLI(acli)でもありません。製品名は互換性を示す目的でのみ使用しています。
Jira の CLI 分野が盛り上がっている理由
Jira のコマンドラインツールへの関心は着実に高まっています。理由は単純です。チームの自動化が進み、CI/CD パイプラインが Jira と連携する必要があり、開発者はブラウザへ切り替えずにターミナルに留まりたいからです。コミットフックから課題を作成する、デプロイ中に課題を遷移させる、振り返りのためにスプリントのデータをエクスポートする。いずれの場合も Jira CLI ツールは時間を節約します。
では、どれを選ぶべきでしょうか。2026年には有力な候補が 4 つあり、それぞれ得意分野が異なります。このガイドでは、私たち自身のツールである atlassian-cli の弱点も含めて率直に比較します。
候補となるツール
- atlassian-cli、Jira、Confluence、Bitbucket、JSM に対応するマルチ製品 CLI。Rust 製。
- jira-cli(ankitpokhrel)、TUI を内蔵した機能豊富な Jira CLI。Go 製。
- go-jira、シンプルさを重視した軽量な Jira CLI。Go 製。
- Appfire の CLI、Atlassian Marketplace で提供されるエンタープライズ向け CLI。Java 製。
機能比較
| 項目 | atlassian-cli | jira-cli | go-jira | Appfire |
|---|---|---|---|---|
| 言語 | Rust | Go | Go | Java |
| 対応製品 | Jira、Confluence、Bitbucket、JSM | Jira | Jira | Jira、Confluence、Bitbucket、JSM、Bamboo |
| インストール方法 | Homebrew、Cargo、バイナリ | Homebrew、Go、バイナリ | Homebrew、Go、バイナリ | JAR のダウンロード |
| 認証方式 | API トークン、ベアラートークン、環境変数 | API トークン、PAT | API トークン、セッション Cookie | API トークン、OAuth、PAT |
| 出力形式 | テーブル、JSON、CSV、YAML、quiet | テーブル、JSON、YAML | JSON、テンプレート | テーブル、JSON、CSV |
| 一括操作 | 対応(遷移、割り当て、エクスポート) | 限定的 | 非対応 | 対応 |
| ドライランモード | 対応 | 非対応 | 非対応 | 対応 |
| TUI / 対話モード | 非対応 | 対応(非常に優秀) | 非対応 | 非対応 |
| 複数インスタンスのプロファイル | 対応(暗号化) | 対応 | 対応 | 対応 |
| 開発の継続状況 | 継続中(2026年) | 継続中(2026年) | ごくわずか | 継続中(商用) |
| ライセンス | MIT(無料) | MIT(無料) | Apache 2.0(無料) | 商用(有償) |
| ランタイム依存 | なし(ネイティブバイナリ) | なし(ネイティブバイナリ) | なし(ネイティブバイナリ) | JVM が必要 |
詳細レビュー
atlassian-cli
atlassian-cli は、Jira、Confluence、Bitbucket、JSM を 1 つのバイナリでカバーする唯一のオープンソース CLI です。モジュール化されたクレート構成の Rust で書かれており、依存関係のないネイティブ実行ファイルとして配布されます。対応しているすべての操作は、Jira CLI のコマンドリファレンスで確認できます。
Jira での強み:課題の完全な CRUD、JQL 検索、並列実行とドライランモードを備えた一括操作(遷移、割り当て、エクスポート)、自動化ルールの一覧表示(一覧のみ)、Webhook の一覧表示(一覧のみ)、監査ログへのアクセス、プロジェクトロールの管理、カスタムフィールド、ワークフローのエクスポート。
# Search with JQL, output as JSON
atlassian-cli jira issue search \
--jql "project = DEV AND status = 'In Progress'" \
--format json
# Bulk transition with dry-run
atlassian-cli jira bulk transition \
--jql "project = DEV AND status = Open" \
--transition "In Progress" \
--dry-run
# Export issues to CSV
atlassian-cli jira bulk export \
--jql "project = DEV" \
--output issues.csv \
--format csv
率直な評価:atlassian-cli は jira-cli や go-jira より新しく、TUI や対話モードはまだありません。Jira しか使わず、洗練されたターミナル UI が欲しいのであれば、その用途には jira-cli のほうが成熟した選択肢です。atlassian-cli が真価を発揮するのは、複数の Atlassian 製品を横断して作業し、ツールも設定も認証情報の保管場所も 1 つにまとめたい場合です。ドライラン付きの一括操作も、他の無料ツールにはない際立った機能です。
jira-cli(ankitpokhrel)
jira-cli は、この分野で最良のターミナル UI を備えた成熟した Go 製 CLI です。jira issue list コマンドは、整形されたボード表示をターミナル上に直接描画し、対話的な課題作成の流れもスムーズです。
# List issues from a board
jira issue list
# Create issue interactively
jira issue create
# View an issue
jira issue view PROJ-123
強み:ボード表示を備えた優れた TUI、対話的な操作、十分な JQL 対応、活発なコミュニティ、充実したドキュメント。Jira Server と Cloud の両方に対応します。
率直な評価:対話的で充実した体験を求める開発者にとって、Jira 専用としては最良の CLI です。TUI は日々の課題管理に本当に役立ちます。ただし対象は Jira のみで、Confluence も Bitbucket も JSM も扱えません。一括操作は atlassian-cli と比べると限定的です。「ボードを確認し、課題を作成し、ステータスを更新する」というワークフローであれば、jira-cli を上回るものはなかなかありません。
go-jira
go-jira は、テンプレート駆動の軽量な Jira CLI です。出力の整形に Go テンプレートを使うため柔軟ですが、複雑な出力を作ろうとすると学習コストは高くなります。
# List issues
jira list --query "project = DEV"
# View an issue
jira view DEV-123
# Create an issue
jira issue create --project DEV --issuetype Task -s "Summary"
強み:軽量、シンプル、テンプレートによる出力のカスタマイズ、Jira Server での動作。
率直な評価:go-jira は Jira Server の時代に広く使われましたが、近年の保守はごくわずかです。Jira Cloud を使っていて開発が続いているツールが欲しいなら、jira-cli か atlassian-cli のほうが適しています。とはいえ go-jira は、Jira Server 環境や、一括操作や豊富な出力形式を必要としない単純な自動化スクリプトには今でも有力な選択肢です。
Appfire の CLI
Appfire の CLI はエンタープライズ向けの選択肢です。Appfire が開発し、Atlassian Marketplace 経由で入手でき、Jira、Confluence、Bitbucket、Bamboo などに対応します。JAR ファイルとして配布される Java アプリケーションです。
強み:最も広い製品カバレッジ、エンタープライズ向けサポートと SLA、豊富なスクリプト機能、Atlassian Marketplace での提供。
率直な評価:強力で、エンタープライズ環境での実績も豊富です。難点は、費用(商用ライセンス)、JVM の必要性(起動が遅く、フットプリントが大きい)、そして膨大なコマンド体系の学習コストです。予算があり、ベンダーのサポートが必要な組織にとっては、安全なエンタープライズ向けの選択肢です。個人の開発者や小規模チームには、無料のオープンソースツールのほうが現実的なことが多いでしょう。
Atlassian 公式の acli
Atlassian は現在、自社の公式コマンドラインツールである acli を提供しています。これは Atlassian 自身が保守する独立した製品です。ベンダーのサポートが付いた公式 CLI が欲しいのであれば、acli が本命であり、出発点として適切です。
このプロジェクトとの違い:atlassian-cli(このサイト)はコミュニティによる独立したオープンソースプロジェクトです。acli ではありません。Atlassian と提携・関連しておらず、Atlassian による承認、推奨、後援、保守のいずれも受けておらず、公式ツールの代替でもありません。Jira、Confluence、Bitbucket、JSM をまたぐ 1 つの Rust バイナリで、一貫した --format json/csv/yaml 出力とランタイム依存のない動作を求める人のための、MIT ライセンスの別の選択肢です。一次サポートが欲しいなら acli を、無料で統一されたスクリプト可能な OSS ツールが欲しいなら atlassian-cli を選んでください。両者は問題なく共存できます。
どのツールを選ぶべきか
「Jira しか使わないが、最良のターミナル体験が欲しい」
jira-cli(ankitpokhrel)を選びましょう。TUI のボード表示と対話的な操作は群を抜いています。
「Jira と Confluence と Bitbucket を使っていて、ツールを 1 つにまとめたい」
atlassian-cli を選びましょう。1 つのバイナリ、1 つの設定、すべての製品で一貫した出力が得られます。詳しくは完全ガイドをご覧ください。
「安全装置付きで Jira の一括操作を行いたい」
atlassian-cli を選びましょう。--dry-run と並列実行を備えた一括遷移、一括割り当て、一括エクスポートが使えます。一括遷移のランブックもご覧ください。
「エンタープライズ向けサポートとベンダー SLA が必要」
Appfire の CLI を選びましょう。サポート付きの商用ライセンス、最も広い製品カバレッジ、Atlassian Marketplace での提供が特徴です。
「単純な Jira Server の自動化スクリプトがある」
go-jira を選びましょう。軽量でテンプレートベースであり、素直な Jira Server のワークフローによく合います。
「GitHub Actions や CI/CD で Jira を自動化したい」
atlassian-cli と jira-cli のどちらでも問題なく動きます。パイプラインが Confluence や Bitbucket にも触れるなら atlassian-cli が有利です。機械可読な出力には --format json を使ってください。
よくある質問
無料で使える最良の Jira CLI はどれですか
Jira だけを扱うワークフローなら、ankitpokhrel による jira-cli が最も優れた TUI と対話的な操作性を提供します。Jira、Confluence、Bitbucket、JSM をまたぐ複数製品のワークフローには、atlassian-cli が 1 つのバイナリで最も広い範囲をカバーします。どちらも MIT ライセンスの無料のオープンソースです。
Confluence にも対応している Jira CLI はどれですか
atlassian-cli は、Jira と Confluence の両方(さらに Bitbucket と JSM)を 1 つのバイナリで扱える唯一のオープンソース CLI です。jira-cli や go-jira などの他のツールは Jira のみに対応しています。Appfire の CLI は複数製品に対応しますが、商用ライセンスが必要です。atlassian-cli なら、共有のプロファイルを使って Jira のコマンドと Confluence のコマンドを同じスクリプト内でつなげられます。
GitHub Actions で Jira CLI を使えますか
はい。4 つのツールすべてが CI/CD 環境で動作します。手順は同じで、バイナリをインストールし(Homebrew、Cargo、直接ダウンロードのいずれか)、API トークンを GitHub のシークレットとして設定し、機械可読な出力のために --format json を付けてコマンドを実行します。atlassian-cli は終了コード、quiet モード、設定ファイル不要の環境変数による認証に対応しているため、特にパイプラインに向いています。
結論
唯一の「最良の」Jira CLI ツールというものはなく、ワークフロー次第です。一日中 Jira を使っていて、美しいターミナルのボードが欲しいなら jira-cli を。Atlassian のスタック全体を横断して統一された自動化を求めるなら atlassian-cli を。エンタープライズ向けサポートが必要なら、Appfire の CLI が定番の選択肢です。
2026年のほとんどの開発チームへのおすすめは次のとおりです。Atlassian 製品を 2 つ以上使っているなら atlassian-cli から、Jira だけなら jira-cli から始めてください。どちらも無料で、活発に保守されており、1 分もかからずにインストールできます。